夢のマイホーム建築は、人生で一番高い買い物です。
せっかく高いお金を出して建てたのに地震で壊れましたでは困ってしまいます。
最新のハウスメーカーでは各社様々な地震対策を行っていますし、営業の現場においても地震についての質問は大変多数頂きます。
そこで本日は地震について以下3つのテーマでお伝えしていきます。
- 近年の日本で起きた大地震
- 地震対策(耐震・制震・免震)
- 残酷な真実3つ
①近年の日本でおきた大地震
1990年代から大地震が活性化しているといわれている日本。その中でも大きな被害をもたらした3つの地震についておさらいです。
■阪神淡路大震災/1995年
日本の住宅の耐震対策を見直す大きな転機となった震災です。衝撃の大きさが特徴の地震です。
■東日本大震災/2011年
津波の被害が甚大だったこともあり、それ以降ハザードマップという単語が一般的になりました。長時間の揺れが特徴です。
■熊本地震/2016年
4/14に大きな揺れを感知し、4/16に再度同規模の揺れを観測したように、連続した揺れが特徴の地震です。
ちなみに将来的に発生が想定されている南海トラフ巨大地震は東日本大震災の様な長時間の揺れ、首都直下型地震は熊本地震の様な連続した揺れの特徴があると予想されています。
地震対策(耐震・制震・免震)
地震の対策には大きく分けると耐震・制震・免震の3つの考え方があります。
それぞれ簡単に特徴をお伝えします。
■耐震⇒構造躯体を強く作る事で地震の揺れに抵抗する考え方。
■制震⇒制震装置を家の構造に搭載する事で、地震の揺れを吸収する考え方。
■免震⇒地面と家の間に免震装置を入れる事で、建物に揺れを伝えない考え方。
上記3つの中では、大手ハウスメーカーの地震への対抗策としては制震が最もポピュラーです。鋼材式、ゴム式、オイル式とダンパーに使用する部材は、各社異なりますし、性能も大きく違いますが、考え方としては制震です。
地震に対して、理論的に最強の方法は免震ですが、強固な地盤という前提条件が必要であり、かつ費用も200万円~300万円かかるため、現実的ではありません。
残酷な真実3つ
最新のハウスメーカーで家を建てて、地震保険に入れば地震への対策はカンペキ!
こう思っている人への残酷な真実を3つお伝えします。
■全営業マンが地震に強いという
住宅の営業マンは、「耐震等級3という国のお墨付きをもらっているので大丈夫です!」と100%地震に強いと言い切ってきますが、耐震等級3の家でも壊れます。実際に全壊して記者会見を開いている大手ハウスメーカーもあります。
耐震等級3はそもそも国民の生命を守るための基準であり、家が壊れないという保証ではありません。地震がきた瞬間に倒壊するのではなく、粘り強く耐えて逃げる時間を確保するための基準です。
■地震で壊れてもハウスメーカーに責任はない
地震に強いと言い切っておきながらも、仮に地震で全壊してもハウスメーカー側の責任は一切ありません。契約書の条文や保証基準をみると書いてありますが、天災についての被害について、民間のハウスメーカーに対して責任を問えないようになっています。
■地震保険ではまかなえない
仮に地震で家がバキバキに壊れて、倒壊してぺしゃんこになったとしても地震保険では建てた費用の半額しかもらえません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
地震への対策については、知らないと損する事、困る事がたくさんあります。心の底から信頼できる営業マンを見つけるか、自分で学んでだまされないようにしないと、自分の家族を守れません。
これからも一緒に学んでいきましょう!