インスタやブログをみてると最近の家づくりでは2階に風呂、洗面を採用する方が増えていますよね。営業の現場でも年々増えている傾向を感じています。10年前ではほとんどなかったのになぜ最近増えていったのか?
住宅営業マンとして10年以上働いている経験と、実際に自宅を建てた経験をもとに客観的に検証します。
結論から申し上げると、2階に風呂、洗面を配置するのはアリです!
ちなみに私の自宅では1階に風呂、洗面を配置しています。ではなぜ2階に風呂、洗面はありだと考えるようになったか?
以下まとめていきます。
まず最初に質問です。
質問「洗濯物はどこで干しますか?」
①絶対お庭で干します!⇒2階風呂、洗面はやめた方が良いです。
②2階バルコニーで干します!⇒検討の価値大です!
③乾燥機を使い室内干しです!⇒検討の価値大です!
④一戸建ては初めてだからイメージが沸かない
②、③、④の方に向けて以下、メリットをお伝えしていきます。
メリット① LDKが広く取れる
2階に水回りを持っていく事で、1階の提案の幅が格段にあがります。例えば30坪前半の家であっても25帖~30帖のLDKも実現可能になってきます。当然2階の居住スペースが小さくなるのも事実ですが、「寝室はベットが置ければ良い」、「子供部屋はベットと机が置ければいい」という価値観の方には大変魅力ある家づくりがぐっと現実味を帯びてきます。
メリット② 家事が楽になる
家事動線を気にしてキッチンのすぐ近くに水回りが欲しいという要望が多いのも事実ですが、本当にキッチンの横に洗濯機が欲しいですか?もちろん近くにあるにこした事はないのですが、それよりも洗濯物を干すときの事を考えてみます。
2階で洗う⇒2階で干す⇒2階WICにしまう
この動きができるため、2階風呂、洗面は家事が楽になります。
1階で洗った洗濯物を2階に持っていくのって結構大変ですよね。水吸ってるから重いし。
子供が増え、家族が増えるとバスタオルも増え、洗濯物もかさばります。
メリット③ 魅せるお庭が作れる
せっかくの新築の快適なLDKから望む景色に、洗濯物が干してあったら台無しです。
2階に洗濯動線をもっていく事で、1階LDKから望むお庭は見た目の事だけを気にして計画できます。
好きな樹種を植えても良し、タイルテラスも良し、夜間ライトアップもよし。
当然デメリットもありますので以下ご参考下さい。
デメリット 将来への不安
デメリットは正直これだけです。自分の足で歩けなくなった時にお風呂に入れなくなる。
最大であり唯一のデメリットだと思います。
当然2階風呂、洗面を採用される方もこの点に気づいていないわけではありません。
以下は実際に2階風呂、洗面を採用された私のお客様から聞いたご意見です。
「仮に自分の足で歩けなくなったとしたらデイサービスを利用する!」
「未確定で短い将来の不安より、この先の利便性を重視したい!」
こんなお気持ちみたいです。
あとたまに言われるのですが、水漏れの問題は大丈夫か?という質問ですが、これについては正直問題ありません。
もちろん可能性はゼロではありませんが、多くのハウスメーカーでは長期的な定期点検スケジュールを組んでいますし、マンションをみてもらればわかりますが、上層階にあっても排水上は問題ありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
最近は共働き世帯も増えたためか、乾燥機付き洗濯機であったり、ガス乾燥機があったりで、室内干し需要が増えています。そうなってくると2階に風呂、洗面を持ってくる選択肢は現実味を帯びてくると思います。
人生100年時代です。快適に過ごすお家を作ってもらうために今後もどんどん情報発信していきます!